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香川県坂出市M様邸で施工した外壁塗装は

 

”色を塗らない”　塗装工事です。

 

M様邸は陶磁器タイル仕上げの外壁。

使用するのは　日本ペイント「グラシィガード」です。

作業の工程は

まずは通常の塗装と同じ高圧洗浄です。コケなどの大きな汚れや付着物を取り除きます。

 

次が陶磁器タイルの「酸洗い」です。長年沈着した汚れは水だけではほとんど落ちません。水垢や黒ずみを一ヵ所ずつ丁寧にきれいに取り除きます。

 

タイル面には通常、伸縮調整目地のシーリングが施されています。乾燥収縮や湿潤膨張、地震や荷重、熱膨張による動きを吸収させ、外壁タイルのひび割れや剥離を防止する役目があります。

今回、伸縮調整目地はすべて古いものを取り除いて打ち直し、加えて、細い伸縮調整目地も間に入っていたものがかなり傷んでいたので、取り除いて樹脂モルタルに打ち替えました。

 

指さしている縦目地が、新しく入れた細い伸縮調整目地、奥の明るいグレーが大きい伸縮調整目地です。

 

 

 

 

仕上げにモルタル目地に「グラシィガード」を施工します。

 

このグラシィガードは目地内部に深く浸透し、強力な吸水防止層を形成します。

 

色の被膜を形成するわけではないので、もともとのタイルの色をそのまま活かすことができ、意匠を損ないません。

 

内部への水の侵入を抑制できるということは、凍害や塩害、エフロレッセンスに対しても優れた効果を発揮するということです。

 

染み込んだ水分はかなり悪さをします。

 

凍ると膨張してモルタルを破壊・劣化につながります。また、塩分を含んだ水分であれば、内部の鉄筋を腐食します。今回の現場も海に近い場所なので、かなり効果があると思われます。

 

また水はコンクリートの中の可溶成分をコンクリート内部から表面に滲み出ださせ、白く沈着したりします。（これがエフロレッセンスです。雨ざらしのコンクリートの階段などで、たぶん誰もが見たことがあるものだと思います。）

 

水が深くまで染み込んでゆかない、ということは、それらすべてに対して有効性が高いというわけです。

 

 

 

見た目こそ劇的な変化はないのですが、きれいで丈夫な状態を長持ちさせることができます。

 

陶磁器タイルの外壁のお家のメンテナンスには、ぜひ「グラシィガード」の施工をおすすめします！